Ubuntu GNOME 17.04でGPasteのバグっぽいものを修正して日本語化してみた
GPasteというGNOME環境用のクリップボードマネージャーがある。
Ubuntu 17.04と17.10のGNOME Shellで試用してみたのだが、17.10だとどうも拡張機能がフリーズするバグがあるっぽいというか、17.04でもCPUを使いまくるバグっぽい挙動が見られたので修正して、ついでに日本語化してみた。
※このバグは既に修正済です。
端末で、
sudo add-apt-repository ppa:sicklylife/ppa sudo apt update sudo apt install gnome-shell-extensions-gpaste
と実行するとインストールできる。拡張機能を有効にするには一旦ログアウトするかGNOME Shellの再起動が必要かもしれない。
ちなみに修正部分は以下の通り。
--- a/src/gnome-shell/pageSwitcher.js +++ b/src/gnome-shell/pageSwitcher.js @@ -42,7 +42,26 @@ }, updateForSize: function(size) { - const pages = Math.min((size === 0) ? 0 : Math.floor(size / this._maxDisplayedSize + 1), MAX_PAGES); +/* const pages = Math.min((size === 0) ? 0 : Math.floor(size / this._maxDisplayedSize + 1), MAX_PAGES);*/ + + var pagest; + + if (size === 0) { + pagest = 0; + } + else { + pagest = Math.floor(size / this._maxDisplayedSize); + + if ((size % this._maxDisplayedSize) > 0) { + pagest++; + } + + if (pagest > MAX_PAGES) { + pagest = MAX_PAGES; + } + } + + const pages = pagest; for (let i = this._pages.length; i < pages; ++i) { this._addPage(); @@ -87,9 +106,15 @@ setActive: function(page) { if (page !== 0 && page !== (this._active + 1) && page <= this._pages.length) { if (this._active !== -1) { - this._pages[this._active].setActive(false); +/* this._pages[this._active].setActive(false);*/ + this._pages[0].setActive(false); } this._active = page - 1; + + for (let i = 0; i < this._pages.length; ++i) { + this._pages[i].setActive(false); + } + this._pages[this._active].setActive(true); } },
Ubuntu 16.04でFirefoxのスクロールバーの表示が何か変なのを直す
※2018年3月27日、更新。
※2018年2月19日、元に戻すコマンドを修正。
UbuntuのFirefoxのスクロールバーが何かおかしい。
↑こんな風に普段は細く、
↑マウスオーバーすると太くなるのだが、スクロールバーの背面のサイズは固定されたままなので、何となく不格好に見える。
これは修正されないだろうなと思ってたら、やっぱり修正されないようなので、自分で修正してみた。端末で、
sudo echo && wget https://sicklylife.jp/ubuntu/1604/light-themes_14.04+16.04.20180326-0ubuntu1+sicklylife~ppa1_all.deb && sudo dpkg -i light-themes_14.04+16.04.20180326-0ubuntu1+sicklylife~ppa1_all.deb && rm light-themes_14.04+16.04.20180326-0ubuntu1+sicklylife~ppa1_all.deb
と実行して修正版のテーマをインストールし、ログインし直すと、
↑こんな風に常時太いスクロールバーが表示されるようになる。ついでにFirefox以外のアプリでも常時太いままになる。
元に戻す場合は、
sudo echo && wget http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu/pool/main/u/ubuntu-themes/light-themes_14.04+16.04.20160415-0ubuntu1_all.deb && sudo dpkg -i light-themes_14.04+16.04.20160415-0ubuntu1_all.deb && rm light-themes_14.04+16.04.20160415-0ubuntu1_all.deb && sudo apt update && sudo apt upgrade -y
と実行してテーマをインストールし直した後、ログアウトすれば元に戻る。
ちなみにUbuntu 17.04だともっと酷くて、Firefoxのスクロールバーが細いままになっている。来年のLTSまでに修正されるといいなぁ…
関連 : Ubuntu 17.04でFirefoxのスクロールバーの表示が何か変なのを直す - Sickly Life Blog
Ubuntu 18.04でトップバーのアイコンがピクピク動くのを何とかする
※2018年5月6日、18.04用に書き直し。
※2017年10月15日、書き直し。
以前、こんな記事を書いた。
- Ubuntu 16.10で通知領域のアイコンがピクピク動くのを何とかする - Sickly Life Blog
- Ubuntu 16.10で通知領域のアイコンがピクピク動くのを何とかする その2 - Sickly Life Blog
↑これとはまたちょっと違う問題なのだが、Ubuntu 18.04で日本語入力を切り替えるとトップバーのアイコンがちょっとだけ動く。
↑こんな風にほんのちょびっとだけ動いている。Ubuntu 16.10の時はfcitxの仕様変更によるものだったが、18.04ではfcitxではなくibusを使用している。
この挙動はどうもテーマのフォント指定の問題のようなのだが、GNOME Shellのデフォルトのテーマをどう弄ったらいいのか分からなかったので、フォントやテーマを弄らない方法で回避することにした。
アクティビティをクリック、controlと入力して表示された設定をクリックして起動し、地域と言語をクリックして選択、
+ボタンをクリックして入力ソースの追加というダイアログを表示させ、
︙をクリック、
その他をクリック (クリックした後、次の一覧が表示されるまで時間がかかる場合あり)、
検索欄にmalayと入力して、表示されたMalay (Jawi, Arabic Keyboard)をクリック、追加ボタンをクリックして追加する。同じ手順を繰り返してMalay (Jawi, phonetic)も追加する。
ヘッダーバーのA ▼またはあ ▼をクリック、日本語をクリックして一旦jaに切り替えた後、再び日本語 (Mozc)に切り替えると、アイコンが動かなくなる。
Ubuntuでアップデートを確認したらGoogle Chrome絡みのエラーが出ていた件
以下のようなエラーが出ていた。
エラー:8 http://dl.google.com/linux/chrome/deb stable Release.gpg
公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY 6494C6D6997C215E
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
パッケージはすべて最新です。
W: 署名照合中にエラーが発生しました。リポジトリは更新されず、過去のインデックスファイルが使われます。GPG エラー: http://dl.google.com/linux/chrome/deb stable Release: 公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY 6494C6D6997C215E
W: http://dl.google.com/linux/chrome/deb/dists/stable/Release.gpg の取得に失敗しました 公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY 6494C6D6997C215E
W: いくつかのインデックスファイルのダウンロードに失敗しました。これらは無視されるか、古いものが代わりに使われます。
以下の記事の、
次のコマンドを端末で実行して解決。
wget -q -O - https://dl.google.com/linux/linux_signing_key.pub | sudo apt-key add -
関連リンク
Ubuntu 17.04のDéjà Dupでファイルを復元できないバグを修正してもらった件
Ubuntu 17.10以降のファイル検索ツールのバグを何とかしてみた件(仮)
※2017年10月4日、Ubuntu 17.10からtracker-needleは削除されて利用出来なくなってしまった様子。
技術評論社のサイトに掲載されているUbuntu Weekly Recipeにて、以下の記事が公開された。
最近ちょろっとtrackerのことを調べていたのでシンクロニシティかな、などと思ったりしたのだが、それはともかく、Ubuntu 17.04までデフォルトとして採用されていたUnity 7のDashには、ローカルに保存されているファイルを検索する機能が備わっており、Ubuntu 17.10からデフォルトになるGNOME Shellにも似たような機能は備わっているものの、ファイル検索機能としてはUnity 7と方向性が異なるようで、少々残念に思っていた。
というのも、GNOME Shellのファイル検索は全文検索がメインらしく、入力した文字列を含むPDFファイルなどが検索結果に表示され、それはそれで便利なのだが、単純にファイル名だけで検索しても引っかからないので、私的には非常に惜しい機能だと言わざるを得なかった。
上記の記事には 原則としてはファイル名を検索します と書かれているが、.txtや.html、拡張子が無いプレーンテキスト、.jpgや.pngといった画像などは検索対象にならないようで、あれこれ弄っているうちにファイル検索用のツールが別に用意されていることに気づいた。
それが上記の記事中にもある デスクトップの検索 というツールで、コマンド名は tracker-needle、パッケージ名は tracker-gui となっている。これを使えばファイル名のみで検索できるし、作成したばかりのファイルでもすぐ検索結果に出てきて中々便利なのだが、使っているうちに頻繁に検索結果が表示されなくなるバグがあることが判明した。
エラーメッセージが出力されないので、仕方なく何度も検索してみて結果が表示されないタイミングを調べた所、
↑この画面が表示されると、その次の検索結果が表示されないことが分かった。ので、とりあえずパッチを作成してみた。パッチと言っても該当部分をコメントアウトしただけのものだけど。
下記のパッチを当ててtrackerをビルドし直してみた所、検索結果が表示されない現象は収まったように見える。後日、下記のパッチを当てた17.10用のtrackerをppaにアップロードする予定。
--- a/src/tracker-needle/tracker-view.vala +++ b/src/tracker-needle/tracker-view.vala @@ -103,21 +103,21 @@ switch (display) { case Display.NO_RESULTS: - Label l; - - l = new Label (""); - l.set_justify (Justification.CENTER); - - string results = _("No Search Results"); - string help_views = _("Select the view on the toolbar for the content you want, e.g. everything, files or just images"); - string help_search = _("Start to search using the entry box above"); - string markup = @"<big>$results</big>\n\n$help_views\n\n$help_search"; - - l.set_use_markup (true); - l.set_markup (markup); - - view = l; - break; +// Label l; +// +// l = new Label (""); +// l.set_justify (Justification.CENTER); +// +// string results = _("No Search Results"); +// string help_views = _("Select the view on the toolbar for the content you want, e.g. everything, files or just images"); +// string help_search = _("Start to search using the entry box above"); +// string markup = @"<big>$results</big>\n\n$help_views\n\n$help_search"; +// +// l.set_use_markup (true); +// l.set_markup (markup); +// +// view = l; +// break; case Display.CATEGORIES: case Display.FILE_LIST:
UbuntuがLinuxディストリビューションの中で最も使われているデスクトップOSという調査結果が出たそうな
スラドより、
Phoronixというサイトで、ノートパソコンでLinuxを使っている人を対象にしたアンケートが行われ、その結果Ubuntuが最も使用されているLinuxディストリビューションだという事が判明したらしい。
DistroWatch.comのページヒットランキングと並べるとこんな感じになる。
Phoronix | DistroWatch (最近30日) | |||
---|---|---|---|---|
順位 | 名前 | シェア | 名前 | HPD |
01 | Ubuntu | 38.9% | Linux Mint | 2639 |
02 | Arch Linux | 27.1% | Debian | 2401 |
03 | Debian | 15.3% | Manjaro | 1631 |
04 | Fedora | 14.8% | Antergos | 1444 |
05 | Linux Mint | 10.8% | Ubuntu | 1181 |
06 | openSUSE / SUSE | 4.2% | openSUSE | 925 |
07 | Gentoo | 3.9% | Zorin | 909 |
08 | CentOS / RHEL | 3.1% | Fedora | 856 |
09 | Solus | 2% | elementary | 803 |
10 | Manjaro | 1.6% | Solus | 713 |
DistroWatchだとArchは14位、CentOSは16位、Gentooは46位。Archのシェアが凄いなーという印象。ArchWikiの事を考えるとユーザー多そうだなーとは思ってたけど、こんなに多いとは。Manjaroは注目はされてるけど、まだまだ使われてはいない感じか。
使っているノートPCのメーカーのランキングも載っていた。
- 39.6% Lenovo
- 27.8% Dell
- 16.0% ASUS
- 15.0% HP
- 11.3% Apple
- 11.3% Acer
- 4.7% 東芝
- 3.0% Samsung
- 2.3% MSI
- 2.1% System76
ThinkPadは日本でも好評みたいだし、Dellもよく名前を聞く上にUbuntuプリインストール機を売っているので上位なのは納得。Acerは2chのLinux板の荒らしが使ってたなぁ…