Ubuntu 16.04のKernelをより新しいバージョンにアップグレードする
Ubuntuでは基本的にFirefoxやThunderbirdといった一部のアプリケーション以外はバージョンがアップグレードされることはない。
Ubuntu OSの中核であるLinux Kernelも自動的にアップグレードされることはないのだが、新しいカーネルを利用できるようにパッケージが用意されているので、Kernelをアップグレードしたい場合は手動でインストールする。
端末を起動して以下のコマンドを実行し、Ubuntuを再起動するとアップグレードされたKernelが利用できるようになる。
sudo apt install linux-generic-hwe-16.04
上記のコマンドでインストールされるKernelのバージョンは2017年5月24日の時点で4.8.0.52.23となっているが、それよりも新しいバージョンをインストールしたい場合は以下のコマンドを実行する。
sudo apt install linux-generic-hwe-16.04-edge
こちらのバージョンは4.10.0.21.14となっていて、さらに新しいバージョンが利用できる。
現在のKernelのバージョンを確認するには端末で以下のコマンドを実行する。
uname -a
また、元のKernelに戻す場合は、まずUbuntu TweakやUbuntu Cleanerで古いカーネルを全て削除した後、以下のコマンドを実行して元のバージョンのカーネルをインストールし、
sudo apt install linux-generic
続けて以下のコマンドを実行してインストールされている全てのKernelを確認、
dpkg -l | grep linux-image | grep ^ii
一番古いバージョンのKernel以外を全て削除してUbuntuを再起動すればKernelのバージョンを元に戻すことが出来る。
#新しいバージョンのKernelを削除する一例
sudo apt purge linux-generic-hwe-16.04* linux-headers-generic-hwe-16.04* linux-image-generic-hwe-16.04*
sudo apt purge linux-image-バージョン名-generic linux-image-extra-バージョン名-generic
参考 : HWE (Hardware Enablement) カーネルを使う – talkwithdevices.com
参考 : 第278回 Ubuntuカーネルとの付き合い方:Ubuntu Weekly Recipe|gihyo.jp … 技術評論社