Gno-Menu (GNOME Shell 拡張機能) の日本語訳を更新してもらった件

Gno-Menu という拡張機能をインストールしてみたところ、一部だけ日本語化されている状態だったので GitHub で Pull Request を送ってみたらマージして貰えました。

次のバージョンから日本語で利用できるようになると思われます。誤訳がありましたら修正お願いします。ちなみにこの拡張機能、現在のバージョンには Ubuntu 18.04 で設定を変更すると直後に画面がフリーズし、Ctrl + Alt + BackSpace でログイン画面に戻らないといけないバグがあります。18.10 だと問題なし。

Ubuntu 18.04 に Oracle Java 11 JDK をインストール

OracleJava SE 11 (JDK 11) 正式版の一般提供を開始したと知り、公式サイトを見てみたところ deb ファイルの配布もされていたので、試しに Ubuntu 18.04 にインストールしてみた。

目次

Oracle Java 11 JDK のダウンロード

以下の公式ページ内にある Java SE 11 (LTS)DOWNLOAD をクリックしてダウンロードページに移動し、

Accept License Agreement をクリックして選択した後、jdk-11_linux-x64_bin.deb をクリックしてダウンロードする。

インストール

ダウンロードした deb ファイルをダブルクリックするか、以下のコマンドでインストールする (インストール先は /usr/lib/jvm/jdk-11/ となっている)。

sudo apt install ./jdk-11*.deb 

設定

アクティビティ画面から端末を起動して以下の4つのコマンドを実行する。

sudo update-alternatives --install /usr/bin/java java /usr/lib/jvm/jdk-11*/bin/java 1081 
sudo update-alternatives --install /usr/bin/javac javac /usr/lib/jvm/jdk-11*/bin/javac 1081 
sudo update-alternatives --install /usr/bin/javadoc javadoc /usr/lib/jvm/jdk-11*/bin/javadoc 1081 
sudo update-alternatives --install /usr/bin/javap javap /usr/lib/jvm/jdk-11*/bin/javap 1081 

さらに以下の4つのコマンドを実行して Java 11 を使用するように設定する。

sudo update-alternatives --config java 

f:id:sicklylife:20180928194249p:plain

sudo update-alternatives --config javac 

f:id:sicklylife:20180928194309p:plain

sudo update-alternatives --config javadoc 

f:id:sicklylife:20180928194331p:plain

sudo update-alternatives --config javap 

f:id:sicklylife:20180928194347p:plain

最後に java -version と実行してバージョンを確認。

$ java -version 
java version "11" 2018-09-25
Java(TM) SE Runtime Environment 18.9 (build 11+28)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM 18.9 (build 11+28, mixed mode)

パッケージの更新について

この deb パッケージは自動的にアップデートされないので、Java 11 が更新されたら手動で deb ファイルを入れ直す必要あり。「ソフトウェアの更新」で更新したい場合は誰かが PPA を公開するか OpenJDK 11 が利用できるようになるのを待った方がいいかも?

Ubuntu 18.04 のトップバーの時計の表示形式を変更する

トップバーの時計に西暦を表示したりするには拡張機能をインストールする必要がある。

目次

インストール方法

chrome-gnome-shellGNOME Shell integration – Firefox 向けアドオン をインストールした状態で Panel Date Format - GNOME Shell Extensions にアクセスし、ページ右側辺りにある OFF ボタンをクリックして ON にすると、時計の表示形式が変更される。

f:id:sicklylife:20180926203754p:plain

設定の変更

GUI の設定ウィンドウは用意されていないため、設定の変更にはコマンドを使用する。

西暦/月/日 (曜日) 時:分 という表示にしたい場合

dconf write /org/gnome/shell/extensions/panel-date-format/format "'%Y/%m/%d \(%a\) %H∶%M'" 

f:id:sicklylife:20180926204203p:plain

秒も表示したい場合は以下のようにする。

dconf write /org/gnome/shell/extensions/panel-date-format/format "'%Y/%m/%d \(%a\) %H∶%M∶%S'" 

f:id:sicklylife:20180926204426p:plain

○○○○年△月✕日(曜日) 時:分 という表示にしたい場合

dconf write /org/gnome/shell/extensions/panel-date-format/format "'%Y年%m月%d日\(%a\) %H∶%M'" 

f:id:sicklylife:20180926204714p:plain

秒も表示したい場合は以下のようにする。

dconf write /org/gnome/shell/extensions/panel-date-format/format "'%Y年%m月%d日\(%a\) %H∶%M∶%S'" 

f:id:sicklylife:20180926204816p:plain

○○○○年△月✕日(曜日) ■時◇分 という表示にしたい場合

dconf write /org/gnome/shell/extensions/panel-date-format/format "'%Y年%m月%d日\(%a\) %H時%M分'" 

f:id:sicklylife:20180926205345p:plain

秒も表示したい場合は以下のようにする。

dconf write /org/gnome/shell/extensions/panel-date-format/format "'%Y年%m月%d日\(%a\) %H時%M分%S秒'" 

f:id:sicklylife:20180926205402p:plain

設定を初期化する場合

dconf reset /org/gnome/shell/extensions/panel-date-format/format 

その他のオプション

利用可能な値の一覧は以下のページにある。

https://developer.gnome.org/glib/stable/glib-GDateTime.html#g-date-time-format

  • %a
    • 曜日の頭文字。月曜日なら「月」と表示される。
  • %A
    • 曜日。月曜日なら「月曜日」と表示される。
  • %b
    • 月の略名。日本語環境では「9月」などと表示される。
  • %B
    • 月名。日本語環境では上に同じ。
  • %c
    • 年月日時分秒。日本語環境では「2018年09月26日 20時59分30秒」などと表示される。
  • %C
    • 西暦の上二桁。現時点だと「20」と表示される。
  • %d
    • 日付 (01〜31)
  • %e
    • 日付 (1〜31)
  • %F
    • ISO 8601 形式の年月日 (例: 2018-09-26)
  • %H
    • 時間 (00〜23)
  • %I
    • 時間 (01〜12)
  • %j
    • 年の最初からの経過日数 (001〜366)
  • %k
    • 時間 (0〜23)
  • %l
    • 時間 (1〜12)
  • %m
    • 月 (01〜12)
  • %M
    • 分 (00〜59)
  • %p
    • AM/PM。日本語環境では「午前」「午後」と表示される。
  • %P
    • AM/PM。日本語環境では上に同じ。
  • %r
    • 時分秒。日本語環境では「午後09時18分30秒」などと表示される。
  • %R
    • 時分。「21:19」のように表示される。ただし「∶」ではなく「:」が用いられる (文字コードが異なる)。
  • %s
    • 1970-01-01 00:00:00 UTC からの経過秒数。
  • %S
    • 秒 (00〜59)
  • %t
    • タブ文字
  • %T
    • 時分秒。「21:22:50」のように表示される。ただし「∶」ではなく「:」が用いられる (文字コードが異なる)。
  • %u
    • 月曜日を1とした1〜7までの値
  • %V
    • 週番号 (01〜53)
  • %w
    • 日曜日を0とした0〜6までの値
  • %x
    • 現在のローケルでの年月日 (例: 2018年09月26日)
  • %X
    • 現在のロケールでの時分秒 (例: 21時28分03秒)
  • %y
    • 西暦の下二桁 (例: 18)
  • %Y
    • 西暦 (例: 2018)
  • %z
  • %:z
  • %::z
  • %:::z
  • %A
  • %%
    • %

Ubuntu 18.04 でアプリケーションを指定したワークスペースに起動する

Auto Move Windows 拡張機能を追加すると、特定のアプリケーションのウィンドウを常に任意のワークスペースで開くようにする事ができる。

目次

インストール方法

chrome-gnome-shellGNOME Shell integration – Firefox 向けアドオン をインストールした状態で Auto Move Windows - GNOME Shell Extensions にアクセスし、ページ右側辺りにある OFF ボタンをクリックして ON にする。

使い方

Installed Extensions - GNOME Shell Extensions にアクセスして Auto Move Windows の右側にある青色のボタンをクリックして設定ウィンドウを開き、ルールを追加ボタンをクリック、

f:id:sicklylife:20180920181108p:plain

インストールされているアプリケーションの一覧が表示されるので、任意のアプリケーションをクリックして選択し、起動したいワークスペースの番号を指定した後、ヘッダーバーの追加ボタンをクリックする。

f:id:sicklylife:20180920182136p:plain

ワークスペース番号は後から変更可能。

f:id:sicklylife:20180920181609p:plain

ゴミ箱ボタンで設定を削除できる。

f:id:sicklylife:20180920181706p:plain

バグについて

特定のアプリを起動すると勝手にワークスペースが切り替わる

例えば Google ChromeVivaldi、Foxit Reader といったアプリをワークスペース2に起動するよう設定した状態で、ワークスペース1でそれらのアプリを起動すると、アプリが起動した直後に自動的にワークスペース2へと切り替わる。

Java アプリを起動するとアクティブなアプリのフォーカスが失われる

Java アプリをワークスペース2に起動するよう設定した状態で、ワークスペース1でそのアプリを起動すると、アプリが起動した直後に現在フォーカスがあるアプリが非フォーカスになる (タイトルバーが灰色になる)。

一部のアプリは指定したワークスペースではなく現在のワークスペースで起動する

aobook や QtGain 1.0.0 などのアプリはワークスペースを指定しても現在のワークスペースで起動する。

Ubuntu 18.04 のトップバーに「デスクトップを表示する」ボタンを追加する

Ubuntu 18.04 では Super + D で全ウィンドウを最小化してデスクトップを表示することができるが、拡張機能でトップバーに同様の機能を持ったアイコンを追加することができる。

目次

インストール方法

chrome-gnome-shellGNOME Shell integration – Firefox 向けアドオン をインストールした状態で Show Desktop Button - GNOME Shell Extensions にアクセスし、ページ右側辺りにある OFF ボタンをクリックして ON にすると、トップバーにアイコンが現れる。

f:id:sicklylife:20180912183406p:plain

クリックするとウィンドウが全て最小化され、再度クリックすると元に戻る。

設定 (表示位置の変更)

Installed Extensions - GNOME Shell Extensions にアクセスして Show Desktop Button の右側にある青色のボタンをクリックすると設定ウィンドウが表示される。

f:id:sicklylife:20180912183550p:plain

Panel Position を Left から Center や Right に変更すると、アイコンの位置がトップバー中央や右側に変更される。

f:id:sicklylife:20180912183717p:plain

Ubuntu 18.04 のトップバーにゴミ箱を表示する

拡張機能を追加することで、画面右上辺りからゴミ箱を空にしたりすることができるようになります。

目次

インストール方法

公式版

chrome-gnome-shellGNOME Shell integration – Firefox 向けアドオン をインストールした状態で Trash - GNOME Shell Extensions にアクセスし、ページ右側辺りにある OFF ボタンをクリックして ON にします。

日本語版

表示されるメッセージなどを日本語にしたい場合は、chrome-gnome-shell をインストールしてから端末で以下を実行し、

sudo add-apt-repository -n -y ppa:sicklylife/ppa 
sudo apt update 
sudo apt install gnome-tweaks gnome-shell-extension-trash 

その後一旦ログアウトするか、Ctrl + F2rEnterGNOME Shell を再起動します。

設定

公式版

インストールしたら自動的に有効になります。

日本語版

アクティビティ画面から Tweaks (GNOME Tweaks) を起動し、拡張機能をクリック、Trash の右側のボタンをクリックしてオンにします。

使い方

ゴミ箱に何かが入ると、トップバーにアイコンが表示され、

f:id:sicklylife:20180906214201p:plain

アイコンをクリックすると、ゴミ箱を空にするメニューとゴミ箱を開くメニュー、ゴミ箱に入っているファイル/フォルダー名が表示されます。

f:id:sicklylife:20180906214224p:plain

ゴミ箱を空にするをクリックすると確認ダイアログが表示されます。

f:id:sicklylife:20180906214304p:plain

また、ファイル名/フォルダー名をクリックすると、それらがファイルマネージャーや関連付けられたアプリで開かれます。

Ubuntu 18.04 でデスクトップの通知を画面右側に移動させる

Ubuntu 18.04 ではアプリケーションなどのポップアップ通知が画面中央上に表示されるようになっている。

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Ubuntu 16.04 では右上、Windows 10 では右下に表示されるアレ。

この通知を画面右上や右下などに表示させたい場合は Panel OSD という拡張機能をインストールする。

目次

インストール方法

chrome-gnome-shellGNOME Shell integration がインストールされている状態で以下のページにアクセスし、

Panel OSD - GNOME Shell Extensions

ページ右側辺りに表示されている OFF ボタンをクリックして ON にすると拡張機能がインストールされる。

設定方法

拡張機能がインストールできたら以下のページにアクセスし、

Installed Extensions - GNOME Shell Extensions

Panel OSD の右側にある青色のボタンをクリックして設定ウィンドウを開き、

f:id:sicklylife:20180901160122p:plain

Horizontal position の値が50になっているので、

f:id:sicklylife:20180901160308p:plain

100に変更すると、

f:id:sicklylife:20180901160326p:plain

ポップアップ通知が画面右上に表示されるようになる。

f:id:sicklylife:20180901160351p:plain

表示される位置は、設定ウィンドウの下の方にある Show test notification ボタンをクリックすると確認できる。

また、Vertical position の値を変更することで、ポップアップ通知を画面右下や左下に表示することもできる。